アズールレーン5月9日のアップデートで実装された特殊専用装備について簡単にまとめています。今回実装された専用装備はシャルンホルスト、ノースカロライナの2隻分。
こちらは動画による解説がオススメです！
シャルンホルスト
シャルンホルストは鉄血所属のSR巡洋戦艦。
本家は着せ替えが1着実装されてるくらいで改造は無し。
META艦船として実装されており、そちらでは特殊副砲を使えたり、ドハデな特殊弾幕を使えたり、色々と優遇されています。
声優の福原綾香さんはビスマルクとU-556のボイスも担当している。
ステータス
耐久7000以上の中装甲タイプ。戦艦を含めると大したことありませんが、巡戦の中では上位に入る耐久値です。
アズレン初期の頃にありがちなステータス貧乏な巡戦。
一般的な戦艦と比較して、火力や兵装補正が低く調整されています。
しかも副砲は補正が低いだけでなく砲座1しか無いので、複数の自爆ボートや量産型に対して不利。戦艦タイプを採用したい理由の一つが迎撃であるため、それが苦手というのは致命的な弱点と言えます。
長所と呼べるのは主力艦なのに雷装ステータスがあること。ハードモードの出撃条件を満たすときに使える。ただし、今ではシャルンホルストより高い雷装を持つ主力も増えている。
シャルンホルストは特別計画艦のフリードリヒ・デア・グローセやオーディンを開発する際に出番があります。スキルの性質からMVPを取りやすいので、レベルを上げておくと開発が捗るかも。
スキル
15秒毎にランダムターゲットで敵1体に投射弾を放つ。この弾幕は確定クリティカルする。
スキルレベル5以下は通常弾ですが、6以上になると徹甲弾に変化します。
威力106×3発、補正110％、一般的な戦艦徹甲弾と同じ対甲倍率。
確定クリティカルで実質威力1.5倍。投射弾の破壊範囲で複数の敵を巻き込めることもあり、意外と強力な攻撃です。
15秒毎の定時発動なので、主砲リロードはそれより遅めに調整すると良い。こうするとオーバーキルを防げて効率的に攻撃可能。
難点はランダムターゲットであること。軽装甲補正が低いので、そちらに当たると微妙。ただ、軽装甲の雑魚敵は前衛が処理して減らしてくれるだろうし、破壊範囲で他の敵を巻き込むこともあるので大目に見たい。
さらにシャルンホルストは20秒毎に魚雷弾幕を展開する。
ノーロックで自身正面に放つ。三方向に広がるため、上下配置では無駄が出る。可能なら旗艦の位置から発射したい。
威力137×3発、通常魚雷と同じ対甲倍率。雷装値を1.2倍に修正してダメージ計算する。
残念ながらシャルンホルストの雷装は150程度と低く、1.2倍したからといって大したダメージにはならない。だいたい中装甲タイプに単発393ダメージ。
主力の位置から発射するので、魚雷の滞在時間は長い。運良く自爆ボートに当たってくれるなどしてくれればラッキー。
猪武者の慎重
シャルンホルストに専用装備をセットすると、火力30/装填20を獲得。
装備効果は饅頭オフィサーソードと同じなので省略。
スキル強化は狙撃手。
特殊弾幕が3発×2連射になります。まるでシャルンホルスト(META)みたい。威力などの性能変化は無し。
最初の3発はシャルンホルストの火力を参照します。
次の3発は旗艦の火力を参照し、旗艦の攻撃として扱われる。レベル差補正は旗艦のレベルを参照するし、旗艦に付与された与ダメアップなどの影響も受ける。リザルトでも旗艦の攻撃として処理されるので、旗艦がMVPを取りやすくなります。
火力の高い戦艦を旗艦に配置すれば高いダメージを与えられる。火力を持たない空母では安いダメージしか与えられない。自身が旗艦の場合は自身の火力を参照します。
各種性能
シャルンホルストのDPS。
饅頭オフィサーソード装備時、中装甲DPSは900程度。そこらのSSR戦艦より強いです。
専用装備のDPS。ここでは特殊弾幕のダメージは全てシャルンホルストの火力を参照しています。
中装甲DPSは180上昇。参考までに、旗艦に火力800の戦艦を置いた場合、中装甲DPSが40増える。
つよつよSSR戦艦には届かないが、PR戦艦モナーク並みの攻撃性能があると考えられる。
総評
シャルンホルストに専用装備が実装されました。
特殊弾幕の発射数が増えたことで、自身の火力基準でもPR戦艦並みの攻撃性能を発揮できるようになりました。
特殊弾幕を旗艦が使ってくれるという仕組みも魅力。旗艦がMVPを取りやすくなります。他にもなにか面白そうなことができるかもしれない。
強化はそれなりに大きかったと思いますが、強さで言えばぶっちゃけシャルンホルスト(META)の劣化です。
一応、本家シャルンホルストは鉄血主力の計画艦を開発するのに使うことがあるので、そこで専用装備を作るかどうか。
ノースカロライナ
ノースカロライナはユニオン所属のSSR戦艦。
ノースカロライナ級のネームシップ。姉妹艦にワシントンがいる。
ドスケベバニースキンとCV.堀江由衣が彼女の武器。
イラストレーターは木shiyo先生。アズレンでは様々なお姉さんキャラを生み出している、天才お姉さん職人です。
ステータス
耐久8000の重装甲タイプ。
ユニオン戦艦特有の駆逐副砲縛りが有ります。火力上昇値が高い軽巡砲を装備できないが、迎撃に関しては兵装開発の戦艦限定駆逐砲があるので問題無い。
一般的な戦艦より対空に優れる点が特徴。
対空砲補正は100％なので、対空砲ダメージはそんなに高くない。だいたいクリーブランド級に近い。あとは対空値が高いことでカミカゼダメージを抑えられる。これについてはあとで解説します。
スキル
自身の対空30％分を火力に加算する。
参照する対空はステータス＋装備の合計値。
フル装備で対空439以上が見込めるので、これを基準にすると対空+131を得られます。
この上昇値は火力バフなどの処理が終わったあとに加算される。
さらにノースカロライナが戦闘可能である限り、主力の受ける航空ダメージを15％軽減する。
ノースカロライナ自身は対空に優れるため、元から受ける航空ダメージは低い。ほかの主力を介護する使い方になるでしょう。
航空ダメージの受け方はこんな感じ。
| 対空 | 通常 | 15％軽減 | 対空目安 |
|---|---|---|---|
| 200 | 0.42 | 0.36 | |
| 250 | 0.37 | 0.31 | 重桜戦艦 |
| 300 | 0.33 | 0.28 | ロイヤル戦艦 |
| 350 | 0.3 | 0.25 | |
| 400 | 0.27 | 0.23 | |
| 450 | 0.25 | 0.21 | ユニオン戦艦 |
| 500 | 0.23 | 0.19 | ヴァンガード |
| 550 | 0.21 | 0.18 | ニュージャージー（バフ） |
対空合計値を300とした場合、通常時の航空ダメージは約33％になりますが、ノースカロライナのスキルによって約28％まで抑えられる。
ノースカロライナくらいの対空だと、通常は18％ですが、スキル込みで15％まで抑えられるだろう。
ちなみに航空ダメージを受け続ける展開では、対空300の艦船よりもノースカロライナのほうが約1.19倍硬いです。
このスキルの難点は攻撃種類が限定されていること。もっと言えば最初からダメージを受けた時のことを前提にしているのがダメ。戦艦という艦種で受け身な効果しか持っていないのも厳しい。
航空ダメージを受ける展開でも、ノースカロライナ自身の攻撃力が低いと戦闘が長引くことになる。ノースカロライナは平気かもしれないが、ほかの味方は戦闘が長引くほど消耗していくだろう。
また、この手の軽減効果は瀕死に追い込まれる状況でも無ければ採用されることはない。仮に瀕死に追い込まれる状況があっても、ノースカロライナを採用して受け身に回るより、ほかの選択肢を選んだほうが有利と考えられる。
これの上位効果があるとしたら主力の対空を15％以上上げるバフなどが挙げられる。これなら対空砲ダメージの上昇で負担を抑え、対空上昇で受けるダメージを減らせる。ノースカロライナのスキルより役に立つだろう。
個性装着
ノースカロライナに専用装備をセットすると、火力35/命中20を獲得。
装備効果はは饅頭オフィサーソードと同じなので省略。
スキル強化は対空火力援護。
航空耐性はそのまま。遠距離対空砲を発射する度に、前衛全員の耐久を5％回復し、特殊弾幕を展開する。この効果は10秒に1度しか発動しない。
条件は遠距離対空砲を使うこと。ノースカロライナ自身が装備すればそれで条件達成。
回復対象が前衛全員で5％回復できるのは大きい。10秒に1回発動できるということは、絶え間なく遠距離対空砲を発射できる状況なら、ユニコーン以上の回復力を発揮することもある。
専用装備の実装で一気に回復要員としての立ち位置を築いた。
戦艦の回復要員にはアリゾナやほのかなど、運要素が絡むものが多く不安定でしたが、ノースカロライナは遠距離対空砲さえ機能してくれれば確定。使いやすさ段違いでしょう。
回復と同時に投射弾を放つ。
威力150×2発、対甲倍率は通常魚雷と同じ重装甲に強い。
発射数が少なく物足りない性能ですが、10秒毎に確定発動してくれるのは嬉しい。回復効果のおまけとして見たらそんなに悪くないかも。
発動条件となる遠距離対空砲ですが、選ぶなら1番射程の長い134mmか、射程の長さと射角を両立した127mmでしょうか。どちらも火力上昇値があり、戦艦と相性が良い。
普通に考えたら速く攻撃して速くクールタイムに突入し、クールタイムの消化と同時に攻撃できればスキルの回転率が上がる。前者は射程が長いものや射角が広いものを選べばいいけど、後者は様々な状況に左右されてブレるため、あまり考えてもしょうがない。
各種性能
ノースカロライナのDPS。
饅頭オフィサーソードを装備時は主砲攻撃だけが生命線。
つよつよSSR戦艦の中装甲DPSが1500程度なので、それより600くらい低い。
専用装備のDPS。特殊弾幕が追加されたことで攻撃の手数が増えた。
饅頭オフィサーソードと比較して、平均DPSは1.34倍くらい高くなっています。さっきの専用装備シャルンホルストと同じ、PR計画艦のモナークと同じくらいの強さ。
ただし、10秒毎に発動するものとして計算しているため、遠距離対空砲が数秒遅れるとか、航空機のインターバルが長いほど特殊弾幕のDPSが低下します。
饅頭オフィサーソードを外したことで回避が下がり、投射弾に対する生存力が低下することに注意。
総評
ノースカロライナの専用装備が実装されました。
元から高い対空性能には一切触れず、回復と特殊弾幕を獲得しました。
前衛全員を5％回復する効果がとにかく強力。13章や15章では回転率が増すと考えられ、そのような環境では回復・対空・航空耐性が刺さるかもしれない。
ただし、このゲームはユニコーンの存在が大きい。
ノースカロライナが得意とする回復・対空・航空耐性はユニコーンの能力で十分賄える。さらに1番大きな差は制空権確保に貢献するかどうか。軽空母であるユニコーンは通常海域において圧倒的に採用しやすい訳です。
ノースカロライナは戦艦という艦種が足を引っ張っており、常に旗艦候補となる強力な戦艦と比較されます。
本来であれば戦艦がダメージを稼いで戦闘を速く終わらせるべきですが、ノースカロライナはそれが難しい。ある程度受けることはできても、攻撃性能の低さで戦闘が長引くとどうなるかわからない。
受けきってクリアできるならそれも一つの攻略方法なので、そういうのが好きなら試してみるのもいいと思います。
おわりに
シャルンホルストとノースカロライナに専用装備が実装されました。
シャルンホルストは特殊弾幕の攻撃力がアップ。旗艦に攻撃してもらうという面白い特徴を得た。しかし、強さで言えばシャルンホルスト(META)の劣化となる。
ノースカロライナは強力な回復効果を手に入れました。今までの専用装備から考えたら間違いなく当たりと言えます。ただし、ノースカロライナ自身が攻撃力の低い戦艦であるという負の要素が大きすぎるため、想定される15章攻略などで活躍するかわからない。介護役として割り切って使うなら有りです。
いつもどおり、どちらの専用装備も緊急を要する案件でも無ければ保留でOK。
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