アズールレーンで艦船が所持するスキルについて、昔と比べて最近のスキルは効果説明文が長くて読むのが大変、理解するのも大変、強さが分かり難いと感じています。いつからこのようなスキルが増えたのか?リリース初期から現在に至るまでのスキルの変貌を調べ、3つの時期に分類して解説しています。
リリース初期
2017年9月~2018年5月頃を「リリース初期」と命名しました。
計画艦が実装された頃まではスキル説明文が短めで、効果の強弱もはっきりしたものが多く、艦船の強さが分かりやすいです。
傾向として「ダメージアップ系スキル」の効果値が高いものが多く、この手のスキルを所持している艦船は分かりやすく強いので評価されていました。代表的な艦船にはデューク・オブ・ヨークやサン・ルイなどが挙げられます。
自身の榴弾の砲撃ダメージが35%アップし、炎上発生率が3%ダウン |
また、この時期特有の効果として「発砲時に低確率で発動するスキル」(鬼神やジャベリン突撃など)があります。最近はまったく見掛けないスキルですが、発動率、持続時間、効果を調整してどんどん投入してやれば良いのにと思います。
発砲時5%で発動。12秒間自身の雷撃が60%アップ |
特殊弾幕流行期
2018年5月頃~2019年4月頃を「特殊弾幕流行期」と命名しました。
「特殊弾幕流行期」のスキルは新しい試みや挑戦しようとする意気込みを感じるのでまだ許容できる範囲かなと思いますが、確実にスキル説明文が長くなっています。
この時期に実装された空母や戦艦はだいたい特殊弾幕スキルを所持しています。
サラトガ改を皮切りに隼鷹飛鷹、セントー、エセックスと続き、空母の特殊弾幕スキル所持率は戦艦以上です。
特定の艦種を対象としたスキルの増加も見逃せません。主に最初に実装された潜水艦達の「〇〇ハンター」をきっかけに増えたような印象があります。
自身の空母へのダメージが15%アップ |
また、一部で対象を狭める「せこい」調整が見受けられます。例を挙げると、戦艦を対象とした場合に巡洋戦艦と航空戦艦を除く(セントー、エセックス)、装填アップが軽空母限定で空母が対象外(龍驤)、自身以外のユニオン重巡・戦艦が一隻毎に能力アップ(マサチューセッツ)など。
戦闘開始時、味方艦隊の自身以外のユニオン重巡・戦艦が1隻につき、自身の火力・対空・回避が5%アップ(最大3隻分まで加算可能) |
このあたりから能力アップ系スキルでステータスを細かく調整する傾向が増え、「リリース初期」に見られた強力なダメージアップ系スキルは鳴りを潜めた感じです。
こじらせ期
2019年4月頃~現在(2020年7月)を「こじらせ期」と命名しました。
装備、配置位置、攻撃回数、撃破回数、戦闘回数など、状況によって効果が切り替わる(変化する)スキルが増加しました。
これに伴い説明文がアホみたいに長いスキルがいくつも登場しています。(一部で遊戯王と呼ばれたりも)
自身が榴弾・SAP弾属性主砲を装備している場合、敵を炎上させる効果が無くなる代わりに与えるダメージを12%増加する;徹甲弾属性主砲を装備している場合、主砲攻撃が敵に命中した時に8%で発動:10秒間自身がその敵に与えるダメージが15%アップ |
この時期は何かにつけて対空アップスキルを持つ艦船が多いです。
航空マップの13章が実装された後なので「13章攻略してください」という運営からのメッセージと受け取れますが、だいたい15%程度の小さい効果なので、本当に攻略して欲しいのか疑問です。
戦闘中に一度だけ、味方艦がダメージを受けて耐久が最大値の50%を下回った場合、12秒間その艦が受けるダメージを15%軽減し、自身の対空が15%アップ |
また、「とりあえずで命中や回避を上げてるのかな?」と思うくらいには、命中や回避を僅かに上昇させる傾向が見て取れます。こちらもだいたい能力値+15%程度なので、艦種次第で効果は微々たるもの、どうせ付けるなら「命中率+5%」「回避率+5%」のように分かりやすく最終値に加算するタイプのほうが嬉しいです。
自身の火力・命中が5%アップ。自身が戦闘中に敵を撃破する度、自身の火力・命中が2%アップ(一度の戦闘では最大5回まで加算可能) |
感想
スキルの効果が強すぎないよう慎重に調整しているのかもしれませんが、そこに何か捻りを加えようとするあまり、色々とこじらせてしまった感が否めないです。
「リリース初期」のスキルに感じた清々しさは現在のスキルにはほとんどありません。このまま「こじらせ期」が長引くと、スキル説明文はさらに長く、ややこしく、分かりにくくなることが予想できます。
ユーザーとしては分かりやすく「このキャラはこれが強い!」と指し示してくれるほうが気持ち良く使えるため、姑息に細かく能力調整したり、スイッチスキルで無駄に選択肢を増やしたりするのは控えたほうが良いと思います。
ランキング
おまけで「説明文が長いスキルランキング」を作りました。
(計画艦除く、テキストはゲーム内表記と異なる場合もあります)
自身の航空が15%アップする。自身が「フェアリーアルバコア」を装備している場合、下記の効果が適用される:①「フェアリーアルバコア」を装備している兵装枠の威力補正が15%アップする;②自身が航空攻撃を行う場合に100%で発動、フェアリーアルバコアによる特殊航空攻撃を展開し、命中した敵を80%で9秒間浸水させ浸水ダメージを与える(特殊航空攻撃と浸水のダメージは自身の航空ステータス・スキルレベルによる) |
戦闘開始時、また戦闘開始後30秒毎に発動し、魚雷攻撃を5回無効化する最大20秒持続する盾を展開する。この盾が存在している限り、自身の火力が15%アップし、駆逐艦・戦艦に与えるダメージが12%アップ。マニュアルモード状態に移行して5秒後、自身の回避が15%・速力が8アップ(オートモードだと無効になる) |
戦闘開始時、味方艦隊に軽空母・空母が戦闘可能状態で存在している場合、自身のクリティカル率が15%アップ;軽空母・空母が1隻につき、自身の駆逐・軽巡に与えるダメージが6%アップ(最大3回まで加算可能)。自身が所属する艦隊の1・2回目の戦闘で味方軽空母・空母が受けるダメージを10%軽減する |
戦闘開始10秒後、その後20秒ごとに、前衛艦隊にジャンヌ・ダルクの耐久値上限の6%までダメージを吸収する、8秒間持続する盾を展開する。この盾はダメージを最大まで吸収して消滅した場合、その艦船は2秒間全ての攻撃を回避する;この盾が持続時間が経過し消滅した場合、その艦船の耐久を70回復する |
自身が重桜主砲を装備している場合、戦闘で受けるダメージを12%軽減する;他の陣営の主砲を装備している場合、戦闘開始時自身の対空砲補正が50%ダウン、主兵装補正が20%・魚雷補正が50%アップし、さらに全弾発射スキル発動時に特殊魚雷弾幕を展開するLv.10(威力はスキルレベルによる) |
見事に「こじらせ期」に実装されたスキルのみでランキングが完成しました。
6位以下もポラリスプロトコル(μ兵装ガスコーニュ)、不滅の盾(駿河)、空色の氷結兵装(タシュケント)と「こじらせ期」の艦船が控えています。
こちらは私がまだ未確認のデータを含めたもの。(計画艦第三期除く)
今後フォロワーウィング以上のスキルが登場するのか楽しみですね。
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