アズールレーンに登場する設備「アドミラルティ射撃統制システム[T0]」について、ステータスや総合評価をまとめています。
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ステータス
設備「アドミラルティ射撃統制システム[T0]」のステータス(強化+10)。
アドミラルティ射撃統制システム[T0]
主砲攻撃1回目の準備時間が15%短縮。主砲の散布範囲が2ダウン
巡戦-戦艦-航戦-砲艦
通称:虹火器、虹FCSなど
強化+13で火力46/命中65
総合評価
設備「アドミラルティ射撃統制システム[T0]」の総合評価。
評価:★★★★★
基本性能
「アドミラルティ射撃統制システム[T0](以下、虹火器と呼称)」は戦艦・巡戦・航戦・砲艦に装備可能な設備です。
装備すると、戦艦に欲しい火力と命中が大幅に上昇。火力上昇値は「SHS」や「一式徹甲弾」に劣るものの、命中上昇値が圧倒的に高いのが特徴。状況次第では火力よりも命中のほうが大事になる場面もあります。
特殊スキルの効果で「初回主砲リロード15%短縮」「主砲散布範囲2ダウン」を獲得。
主砲リロード短縮
虹火器を装備すると「初回主砲リロード15%短縮」を獲得。
通常時の主砲リロードが20秒なら、初回リロードは17秒、2回目から20秒でリロード。上手く使えば制限時間のあるステージなどで、攻撃回数を増やせることがあります。他にも雑魚戦の時間短縮、主砲トリガースキルの回転率を上げるなど、様々な用途があります。
また、リロード短縮効果が複数存在する時は効果が加算されることもポイント。
例えば、15%短縮+30%短縮=45%短縮。15%短縮+85%短縮=100%短縮で開幕主砲攻撃が可能。
元から開幕攻撃可能なジャン・バールなどに装備すると、開幕攻撃後にリロード短縮効果が適用されます。
主砲散布範囲
虹火器を装備すると「主砲散布範囲2ダウン」。
主砲散布範囲とは、戦艦主砲の投射範囲と呼ばれるステータスに影響する効果のこと。
投射範囲が狭まる場合、砲弾のバラつきが収束し、止まっている敵や動きの遅い敵に対して、砲弾ヒット数が増加。攻撃効率が上がる訳です。
アズレンのゲーム内では「拡散範囲」「散布範囲」「主砲散布」といった表記揺れがありますが、これらは全て投射範囲を指しているようです。
投射範囲が狭まる効果は、プレイヤーの間で「収束効果」などと呼ぶこともあります。
収束効果持ち
「収束効果」は加算される模様。
「収束効果」に関連するスキルを持つ艦船や装備をまとめました。
関連スキル持ち | 収束 |
---|---|
ニュージャージー | 5 |
ウォースパイト改 | 5 |
ジョージア | 3 |
KGV(KGV砲) | 2 |
ヴァンガード(旗艦の戦艦・巡戦) | 2 |
クロンシュタット(別艦隊支援) | 2 |
アドミラルティ(設備) | 2 |
九八式発砲遅延装置(設備) | 2 |
キズナアイSG | -1 |
一番効果が高いのニュージャージーとウォースパイト改。
ヴァンガードは旗艦の戦艦・巡戦に収束効果を付与。
クロンシュタットは別艦隊の旗艦に戦艦を配置すると、戦艦全員に収束効果を付与してくれます。
キズナアイ・スーパーゲーマーのみ、収束ではなく拡大します。
命中精度
こちらは各主砲の破壊範囲と投射範囲から求めた、停止敵への命中精度です。
主砲 | 破壊範囲 | 投射範囲 | 命中精度 |
---|---|---|---|
Mk4 | 15 | 15*15 | 97.73% |
381改など | 15 | 16*16 | 94.13% |
虹徹甲弾 | 16 | 17*17 | 94.05% |
シャンパーニュ砲 | 15 | 18*18 | 87.83% |
Mk6など | 15 | 19*19 | 84.99% |
マルコ砲 | 15 | 20*20 | 82.24% |
ジャンバ砲 | 15 | 21*21 | 78.20% |
KGV砲 | 15 | 22*22 | 73.36% |
一般的に連装砲タイプの主砲は投射範囲が狭く設定されており、このままでもフルヒットする確率が高いです。
三連装タイプの主砲は連装砲よりも投射範囲が広く、9発中2~3発外すことも珍しくないです。
ここに先程紹介した収束効果を加えるとどうなるか?
主砲 | 収束2 | 収束3 | 収束4 | 収束5 | 収束6 |
---|---|---|---|---|---|
Mk4 | 100.00% | 100.00% | 100.00% | 100.00% | 100.00% |
381改など | 99.41% | 100.00% | 100.00% | 100.00% | 100.00% |
虹徹甲弾 | 99.18% | 99.96% | 100.00% | 100.00% | 100.00% |
シャンパーニュ砲 | 94.13% | 99.73% | 99.41% | 100.00% | 100.00% |
Mk6など | 90.86% | 94.13% | 97.73% | 99.41% | 100.00% |
マルコ砲 | 87.83% | 90.86% | 94.13% | 97.73% | 99.41% |
ジャンバ砲 | 84.99% | 87.83% | 90.86% | 94.13% | 97.73% |
KGV砲 | 82.24% | 84.99% | 87.83% | 90.86% | 94.13% |
連装砲タイプを2収束すると、ほぼ100%フルヒットします。先程紹介した収束効果を持つ艦船達だと、虹火器を装備する必要は無さそう。
三連装タイプを2収束すると、メジャーなシャンパーニュ砲は高確率でフルヒットが狙えそう。
虹火器とヴァンガードなどの組み合わせで4収束すると、Mk6などの三連装砲がほぼフルヒット。
ニュージャージーとウォースパイト改は自前の収束効果だけで、Mk6などの三連装砲がほぼフルヒット。この2隻には他の収束効果はいらないかも。中装甲に強いマルコ砲を使う時なら、虹火器とセットで使うことも考えられます。
これらのデータはあくまで停止敵への命中精度ということに注意。計算は間違っているかもしれないし、実戦の結果を保証するものではありません。
実戦では敵の当たり判定、敵の移動速度、砲弾の飛行速度・弾道など、様々な要因で命中精度が変動します。
また、収束効果を重ねすぎると、破壊範囲が一点に集中し過ぎてしまうため、少し動かれただけで全部外れるかもしれません。カットインのある砲座1はともかく、砲座2~3は大きな影響を受けるはず。動きの速い敵に収束効果の重ね過ぎは注意。
比較
虹火器の基本性能は、金火器こと「高性能火器管制レーダー」の上位。
どのくらい差があるか比べてみましょう。
項目 | 設備無し | 金火器 | 虹火器 |
---|---|---|---|
軽ダメ | 15480 | 16281 | 16551 |
軽DPS | 719 | 756 | 769 |
命中率 | 52.29% | 62.56% | 66.26% |
精度 | 84.99% | 84.99% | 90.86% |
ダメ期待値 | 6879 | 8656 | 9964 |
DPS期待値 | 319 | 401 | 462 |
こちらはMk6を装備したネルソンをモデルに計算したもの。
軽装甲へのダメージは1%しか変わりません。しかし、虹火器のほうは命中率の向上が3%以上と大きく、主砲散布範囲2ダウンの効果で、命中精度が約6%上がっています。総合すると期待値は金火器よりも1.15倍高いという結果に。
金火器の良い所は、収束効果が無いこと。既に十分な収束効果を持っている艦船は金火器を選ぶと良いかも。あとは虹装備よりも強化が容易なこと、研究3期か4期で設計図を集めれば量産できることが魅力。
設備の組み合わせ
主砲ダメージの最大を求めるなら「SHS」+「一式徹甲弾」の組み合わせでクリティカルを狙うのが鉄板です。
その一方で、リロード短縮による攻撃回数の増加や命中率と命中精度を理由に、虹火器を装備することも十分考えられます。
この場合、残り1枠は「SHS」か「一式徹甲弾」のどちらが良いか?
Mk6を装備したネルソンをモデルに軽装甲単発ダメージを計算。
条件 | 虹火器のみ | 虹+SHS | 虹+一式 | SHS+一式 |
---|---|---|---|---|
軽ダメ | 1839 | 2048 | 2003 | 2092 |
クリ率 | 10.85% | 18.85% | 11.48% | 17.21% |
クリダメ | 1.5 | 1.5 | 1.75 | 1.75 |
命中率 | 66.26% | 66.26% | 69.09% | 57.05% |
期待値 | 1284 | 1484 | 1503 | 1347 |
精度込み | 1166 | 1348 | 1365 | 1144 |
虹火器を絡めた組み合わせでは、若干ですが一式徹甲弾のほうが有利。命中率があまり影響しない状況ではSHSが有利になります。
参考までにSHS+一式徹甲弾のデータも並べています。こちらは命中率が低すぎるため、期待値は振るわない模様。命中率が影響しない状況や上ブレを狙う時に有利。
総評
虹火器は金火器の上位装備です。高いステータス上昇値に収束効果まで持っているので、対ボス戦において頼れる装備となるでしょう。
虹火器は現状一点物なので、誰に装備するかで悩んでいる人も多いハズ。ここで紹介した情報が少しでも参考になれば幸いです。
相性の良い艦船
設備「アドミラルティ射撃統制システム[T0]」と相性の良い艦船。
収束効果を持たない戦艦
通常は収束効果を持っていない艦船に装備することになるでしょう。
強い戦艦だとフリードリヒ・デア・グローセやウルリッヒ・フォン・フッテンが挙げられます。
あとはヴァンガードを旗艦以外に置く時に装備すれば2収束。旗艦に置けば合わせて4収束。
攻撃順の調整
ヴァンガードやデューク・オブ・ヨークは他の戦艦より先に攻撃したいので、リロード短縮効果を持つ虹火器と相性が良いです。
開幕主砲
リシュリューやジャン・バールなど、開幕主砲を使える艦船に装備すると、主砲攻撃後にリロード短縮が適用されます。
ジャン・バールの場合、投射範囲の広いジャンバ砲に収束効果を付与できるのが強いかも。
リロード短縮
ユニオン編成のプリンス・オブ・ウェールズは主砲リロード85%短縮され、虹火器と合わせて開幕主砲が使えます。
ヴィットリオ・ヴェネトは主砲リロードが最大80%短縮され、虹火器と合わせてほぼ開幕主砲のような使い方ができます。
砲艦
砲艦には戦艦の火力設備「SHS」と「一式徹甲弾」を装備できないので、代わりに虹火器を装備して火力を盛るのも良いでしょう。
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