アズールレーン(アズレン)で新たに登場した設備「グラヴィティシューズ」について書いています。グラヴィティシューズの効果&使い方を知りたい人におすすめです。
装備情報
グラヴィティシューズ T0 | ||
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その他 | 特性:設備 | |
回避+28/速力+5 | ||
入手方法:激唱のユニバース(レッスン報酬) | ||
設計図: | ||
スキル「グラヴィティシューズ」 装備艦船は「μ兵装」としても扱われます |
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装備可:駆逐/軽巡/重巡/超巡/巡戦/戦艦/軽母/空母/航戦/潜母/砲艦/潜水/工作/運送 |
グラヴィティシューズは誰にでも装備可能な回避&速力アップ設備です。
似た設備にはビーバーズ・エムブレム(耐久+75/回避+35/移動速度20%アップ)が挙げられます。
ビーバーズ・エムブレムは主力艦に装備した場合でも、移動速度20%アップが前衛艦に適用されますが、戦闘以外では効果がありません。
速力を上げる設備には改良型缶(耐久+245/速力+8)とジャイロセンサー(命中+35/速力+8)が挙げられます。
こちらは前衛艦に装備した時だけ戦闘中の移動速度が上がります。戦闘以外では移動制限のある海域で移動できるマスを増やすために使うことがあり、この場合は主力艦に装備してても効果があります。グラヴィティシューズもこの系統です。
回避上昇値は強化油圧舵(40)>ビーバーズ・エムブレム(35)>グラヴィティシューズ(28)の順に高くなります。
移動速度
前衛艦隊の移動速度は以下のように計算されています。
前衛艦隊の移動速度
=前衛艦隊の合計速力(×ビーバーズエムブレム補正1.2)÷前衛の数×(1-(前衛の数-1)×0.05)
簡単に略すなら「前衛艦隊の平均速力に前衛1隻なら1、前衛2隻なら0.95、前衛3隻なら0.9を掛ける」だけ。例えば、前衛3隻で平均速力30だったら移動速度は27、ビーバーズエムブレム有りで32.4です。
以下の表を見てください。
速力32の前衛を1隻ずつ増やした時の移動速度を比較しました。設備は前衛艦の誰かが1つ装備してると考えてください。
前衛の数 | 1 | 2 | 3 |
---|---|---|---|
通常時 | 32 | 30.4 | 28.8 |
ビーバー | 38.4 | 36.48 | 34.56 |
改良型缶 | 40 | 34.2 | 31.2 |
グラヴィティシューズ | 37 | 32.775 | 30.3 |
ビーバーズ・エムブレムの効果は前衛艦隊の速力合計に乗算されるため、前衛1隻で使うよりも2~3隻で効果を発揮します。
改良型缶は前衛1隻の時にビーバーズ以上の効果を発揮していますが、速力40以上の駆逐艦だったらビーバーズのほうが高くなります。
グラヴィティシューズは速力上昇が改良型缶以下なので当然効果は低いものとなり、移動速度だけを目的とするなら上記2つを装備したほうが良いです。
生存力
先に紹介した3つの設備で艦船の生存力を見ていきます。ただし、移動速度による生存力アップの恩恵はわからないので、回避率と耐久から総耐久(実質耐久)のみ求めます。艦船のスキルは考慮しません。
仮想敵はレベル120/命中100/幸運50で設定しています。
味方艦船はレベル120愛のステータスです。
ラフィーの生存力
駆逐を代表してラフィーの生存力を見てみます。
ラフィー | 回避率 | 耐久 | 総耐久 |
---|---|---|---|
通常時 | 54.01 | 2145 | 4664 |
ビーバー | 57.38 | 2220 | 5208 |
改良型缶 | 54.01 | 2390 | 5196 |
グラヴィティシューズ | 56.76 | 2145 | 4960 |
ラフィーの能力だとビーバーと改良型缶は同じくらいの生存力になりますが、駆逐艦の能力だと、回避よりも実際の耐久を上げておく意味もあるので、この場合は改良型缶が有利と考えていいでしょう。
これがロイヤル駆逐艦くらいの耐久&回避だと、はっきりと改良型缶がビーバーを上回ります。
結果、駆逐艦にグラヴィティシューズは相性が悪いと言えます。
ベルファストの生存力
軽巡を代表してベルファストの生存力を見てみます。
ベルファスト | 回避率 | 耐久 | 総耐久 |
---|---|---|---|
通常時 | 43.29 | 3970 | 7000 |
ビーバー | 50.88 | 4045 | 8234 |
改良型缶 | 43.29 | 4215 | 7432 |
グラヴィティシューズ | 49.55 | 3970 | 7869 |
ベルファストは回避設備を装備した時の恩恵が通常43.29%→グラヴィティシューズ49.55%で6%以上、ラフィーだと2.5%くらいなのでだいぶ高くなります。
ベルファストの耐久だと回避を上げる意味が大きいということが分かります。
ローンの生存力
重巡を代表してローンの生存力を見てみます。
ローン | 回避率 | 耐久 | 総耐久 |
---|---|---|---|
通常時 | 29.44 | 5920 | 8390 |
ビーバー | 38.48 | 5995 | 9744 |
改良型缶 | 29.44 | 6165 | 8737 |
グラヴィティシューズ | 36.92 | 5920 | 9384 |
重巡のローンは元の回避が低いので回避上昇の恩恵が大きく、通常時と比較すると回避率はビーバーで約9%、グラヴィティシューズで約7.5%上がっています。
ローンだけでなく他の重巡も速力と回避が低いことから、速力と回避を一挙に補えるビーバーやグラヴィティシューズは価値が高いと言えます。
ちなみにローンの総耐久が最も高くなる組み合わせは何か試してみました。
ローン | 回避率 | 耐久 | 総耐久 |
---|---|---|---|
ビーバー+強化油圧舵 | 45.78 | 6055 | 11167 |
ビーバー+応急修理装置 | 38.48 | 6495 | 10557 |
ビーバー+グラヴィティシューズ | 43.84 | 5995 | 10674 |
ビーバー+改良型缶 | 38.48 | 6240 | 10143 |
グラヴィティシューズ+改良型缶 | 36.92 | 6165 | 9773 |
グラヴィティシューズ+強化油圧舵 | 44.67 | 5980 | 10807 |
グラヴィティシューズ+応急修理装置 | 36.92 | 6420 | 10177 |
連戦するなら回復がある応急修理装置の組み合わせが有利に働きます。
1戦闘で考えるとビーバー+強化油圧舵の組み合わせが最も生存力が高くなります。総耐久は落ちますが、移動速度を考慮するとビーバー+グラヴィティシューズも悪くないといった感じ、自身を含む味方の被弾を抑えられるかもしれません。
μ兵装扱い
グラヴィティシューズにはビーバーズ・エムブレムや改良型缶には無い、「装備艦船がμ兵装としても扱われる」特殊効果があります。これによって何がどうなるのかまとめました。
赤城(μ兵装)
戦闘開始時、味方艦隊で「μ兵装」の艦船数が奇数の場合、一回目の自身の航空攻撃10秒後、爆撃機による特殊航空攻撃Lv.10を行う;味方艦隊で「μ兵装」の艦船数が偶数の場合、一回目の自身の航空攻撃10秒後、攻撃機による特殊航空攻撃Lv.10を行う |
500lb | 威力 226 | 発射 6 | 補正 100% |
軽 80% | 中 90% | 重 110% | 修正 80% |
奇数の時 |
100lb | 威力 96 | 発射 12 | 補正 100% |
軽 80% | 中 85% | 重 100% | 修正 80% |
奇数の時 |
重桜魚雷 | 威力 240 | 発射 12 | 補正 100% |
軽 80% | 中 110% | 重 130% | 修正 100% |
偶数の時 |
赤城(μ兵装)の特殊航空攻撃が変化、「μ兵装」艦船が奇数の時は500lbと100lbを投下、偶数の時は重桜魚雷を投下します。
戦闘開始時、自身の1回目の航空攻撃の装填時間を40%短縮する;味方艦隊にの「μ兵装」艦船が存在する場合、1隻につき自身の航空が10%アップする(最大4回まで加算可能) |
「μ兵装」艦船1隻毎に赤城(μ兵装)の航空10%アップ、最大で航空40%アップを得られます。
加賀にグラヴィティシューズを持たせれば、加賀の一航戦を発動させつつ、赤城(μ兵装)の航空アップに貢献できます。
長門や信濃に装備してみるのも面白いと思いますし、もう一つの「μ兵装」扱いになる設備「ネビュラドレス」でさらに水増しすることも考えられます。
ガスコーニュ(μ兵装)
戦闘開始時、味方艦隊で「μ兵装」の艦船数が奇数の場合、自身の与えるダメージが12%アップ;味方艦隊で「μ兵装」の艦船数が偶数の場合、自身の受けるダメージを15%軽減する;自身の主砲攻撃後10秒間、味方艦隊の「μ兵装」艦船の火力・雷装・航空が6%アップ(最大2回まで加算可能) |
ガスコーニュ(μ兵装)は味方の「μ兵装」艦船の数が奇数なら与えるダメージアップ、偶数なら受けるダメージ軽減を得ます。
さらにガスコーニュ(μ兵装)の主砲攻撃後10秒間、「μ兵装」艦船の火力・雷装・航空が6%アップします。ガスコーニュは特性上、2連続で攻撃できる戦艦なので、すぐに最大12%のバフを得られます。
グラヴィティシューズを付ければ前衛も主力も関係無く攻撃力が上がるのは魅力的です。仮に戦艦を「μ兵装」にしたら、装備で回避が上がるし、ガスコーニュ(μ兵装)のおかげで火力も(60以上)上がり、攻防が強化されて凄いことになりそうです。コンボパーツとしての活躍が期待できます。
ボルチモア(μ兵装)
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戦闘開始時、味方艦隊に自身以外の「μ兵装」艦船もしくは軽空母・正規空母がいる場合、自身の回避が15%、前衛艦隊全員の対空が15%アップ |
自身以外の「μ兵装」艦船か軽空母・空母がいると、ボルチモア(μ兵装)の回避が15%アップ、前衛艦隊全員の対空が15%アップします。
発動条件が緩いので「μ兵装」艦船を採用せず、主力に軽空母・空母を採用しない時に限り、他の艦船を「μ兵装」扱いとする意味が出てくる感じです。
大鳳(μ兵装)
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戦闘開始時、味方艦隊にほかの「μ兵装」艦船がいる場合、艦隊の「μ兵装」艦船の数だけ自身の航空が6%アップする(最大4隻分まで加算可能);戦闘中、敵の攻撃により自身の耐久度が最大値の35%を下回った場合一度だけ特殊弾幕Lv.10を展開し、その特殊弾幕が敵に与えたダメージの8%だけ自身の耐久を回復する(弾幕はスキルレベルによる・発動後自身の次の航空攻撃の装填時間を20%短縮させる) |
通常弾 | 威力 52 | 発射 38 | 補正 100% |
軽 100% | 中 100% | 重 100% | 修正 100% |
大鳳(μ兵装)も赤城(μ兵装)と同様に「μ兵装」艦船の数で自身の航空がアップします。6%×4で最大24%と、赤城(μ兵装)ほどの効果はありません。
まとめ
基本的に生存力と移動速度を両立するならビーバーズ・エムブレムが優先されます。
しかし、ビーバーズ・エムブレムは一個しか入手できないので、新しく登場した設備「グラヴィティシューズ」を絡めた組み合わせにも価値があります。むしろビーバーズ・エムブレムに代わるこの手の設備が欲しかったという声は多いかと。
さらに「μ兵装」艦船扱いになる効果が有効に働くなら非常に優秀な設備となるはず。今後追加される「μ兵装」艦船次第ですが、将来性のある設備と言えます。